1. エホバは私わたしたちがどうする時とき，うれしく思おもいますか。

 あなたが大たい切せつに思おもっている人ひとに，おしゃれで実じつ用よう的てきなものをプレゼントしたとします。その人ひとがプレゼントを引ひき出だしに入いれたまま，全まったく使つかってくれないとしたら，がっかりすることでしょう。逆ぎゃくに，そのプレゼントをとても気きに入いって，いつも使つかっていると言いってくれたら，うれしく思おもいます。エホバも同おなじです。エホバは愛あいの気き持もちから，私わたしたちに独ひとり子ごを与あたえてくださいました。私わたしたちが，エホバの愛あいや贖あがないという貴き重ちょうな贈おくり物ものに感かん謝しゃを表あらわす時とき，エホバはうれしく思おもうに違ちがいありません。（ヨハ 3:16。ロマ 5:7，8）

2. この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

² でも，もし私わたしたちが贖あがないという贈おくり物ものに感かん謝しゃしなくなってしまうとしたら，それは神かみからの貴き重ちょうな贈おくり物ものを引ひき出だしの中なかにしまったまま，忘わすれてしまうようなものです。そうならないために，私わたしたちは神かみとキリストがしてくれたことを頻ひん繁ぱんに思おもい起おこし，感かん謝しゃの気き持もちを深ふかめる必ひつ要ようがあります。この記き事じはそうするのに役やく立だちます。贖あがないが，私わたしたちの今いまと将しょう来らいの幸しあわせにどう関かん係けいしているかを考かんがえます。また，特とくにこの記き念ねん式しきの時じ期き，どのようにエホバに感かん謝しゃを表あらわせるかも考かんがえます。

今いまの幸しあわせにどう関かん係けいしているか

3. 贖あがないのおかげで，今いまも幸しあわせでいられる理り由ゆうの1つは何なんですか。

³ 私わたしたちはキリストの贖あがないの犠ぎ牲せいのおかげで，今いまも幸しあわせでいられます。1つの理り由ゆうは，贖あがないに基もとづいて，エホバが私わたしたちの罪つみを許ゆるしてくださることです。エホバは義ぎ務む感かんからではなく，心こころから許ゆるしてくださいます。詩し編へん作さく者しゃは感かん謝しゃしてこう歌うたいました。「エホバ，あなた は善よい方かたで，快こころよく許ゆるしてくださいます」。（詩し 86:5; 103:3，10-13）

4. エホバはどんな人ひとのために贖あがないを与あたえましたか。（ルカ 5:32。テモテ第だい一いち 1:15）

⁴ 自じ分ぶんはエホバに許ゆるしてもらえるような者ものではないと感かんじる人ひとがいるかもしれません。実じっ際さいのところ，エホバの許ゆるしに値あたいする人ひとはいません。使し徒とパウロは，自じ分ぶんが「使し徒とと呼よばれるに値あたいし[ない]」ということを理り解かいしていました。それでも，「今いまの私わたしがあるのは，神かみの惜おしみない親しん切せつのおかげです」と言いっています。（コリ一いち 15:9，10）私わたしたちが罪つみを悔くい改あらためる時とき，エホバは私わたしたちを許ゆるしてくださいます。それは，私わたしたちが許ゆるしに値あたいするからではなく，エホバが私わたしたちを愛あいしてくれているからです。自じ分ぶんには価か値ちがないという気き持もちに悩なやまされるときには，エホバは贖あがないを完かん全ぜんな人ひとのためにではなく，罪つみを犯おかしても悔くい改あらためる人ひとのために与あたえてくれたということを思おもい出だしましょう。（ルカ 5:32，テモテ第だい一いち 1:15を読よむ。）

5. 自じ分ぶんはエホバの憐あわれみを受うける資し格かくがあると言いえる人ひとはいません。なぜですか。

⁵ 長なが年ねんエホバに仕つかえているからといって，自じ分ぶんにはエホバの憐あわれみを受うける資し格かくがあると考かんがえるのは正ただしくありません。もちろん，エホバは私わたしたちがこれまで忠ちゅう実じつに歩あゆんできたことを大たい切せつに思おもってくれています。（ヘブ 6:10）エホバは贖あがないを私わたしたちが行おこなった奉ほう仕しへの報ほう酬しゅうとしてではなく，無む償しょうの贈おくり物ものとして与あたえてくれました。自じ分ぶんはエホバのためにたくさんのことをしてきたので，エホバに許ゆるしてもらえると考かんがえるのは間ま違ちがっています。それはつまり，自じ分ぶんには贖あがないは必ひつ要ようないと言いっているようなものです。（ガラテア 2:21と比ひ較かく。）

6. パウロがエホバへの奉ほう仕しに打うち込こんだのはなぜですか。

⁶ パウロは，自じ分ぶんの努ど力りょく次し第だいで神かみの許ゆるしを得えられるとは思おもっていませんでした。では，なぜパウロはエホバへの奉ほう仕しに打うち込こんだのでしょうか。それは，エホバの惜おしみない親しん切せつに感かん謝しゃしていたからです。（エフェ 3:7）私わたしたちも自じ分ぶんの努ど力りょくでエホバに許ゆるしてもらえるとは考かんがえません。パウロのようにエホバの惜おしみない親しん切せつに感かん謝しゃしているので，熱ねっ心しんに奉ほう仕しします。

7. 贖あがないのおかげで今いまも幸しあわせでいられる別べつの理り由ゆうは何なんですか。（ローマ 5:1。ヤコブ 2:23）

⁷ 贖あがないのおかげで今いまも幸しあわせでいられるもう1つの理り由ゆうは，エホバとの強つよい絆きずなを持もてることです。 a 前まえの記き事じで考かんがえた通とおり，私わたしたちは生うまれた時ときから神かみとの絆きずなを持もっているわけではありません。でも，贖あがないのおかげで私わたしたちは「神かみとの平へい和わ」な関かん係けいを楽たのしみ，神かみと親したしくなることができます。（ローマ 5:1，ヤコブ 2:23を読よむ。）

8. 祈いのりでエホバに近ちかづけることに感かん謝しゃできるのはどうしてですか。

⁸ エホバとの強つよい絆きずながあるからこそできることの1つは，祈いのりでエホバに近ちかづくことです。エホバは集しゅう会かいなどで捧ささげられる祈いのりだけでなく，自じ分ぶん一人ひとりでする祈いのりも聞きいてくださいます。祈いのるなら心こころが穏おだやかになります。でも，それだけではありません。神かみとの友ゆう情じょうが深ふかまります。（詩し 65:2。ヤコ 4:8。ヨハ一いち 5:14）イエスは地ち上じょうにいた時とき，よく祈いのりました。エホバが聞きいてくれていて，祈いのりによってエホバとの強つよい絆きずなを保たもつ ことができるということを知しっていたからです。（ルカ 5:16）贖あがないの犠ぎ牲せいのおかげで，エホバの友ともになり，エホバに祈いのりで話はなし掛かけられるということを考かんがえると，感かん謝しゃの気き持もちでいっぱいになります。

将しょう来らいの幸しあわせにどう関かん係けいするか

9. 贖あがないは忠ちゅう実じつに仕つかえる人ひとたちの将しょう来らいの幸しあわせにどう関かん係けいしますか。

⁹ 贖あがないは，エホバに忠ちゅう実じつに仕つかえる人ひとたちの将しょう来らいの幸しあわせにどう関かん係けいしますか。贖あがないのおかげで永えい遠えんに生いきられるようになります。人ひとが年とし老おいて死しぬのは自し然ぜんなことだと考かんがえられてきたので，多おおくの人ひとはそんなことあり得えないと思おもっています。でも，エホバは最さい初しょ，人にん間げんが永えい遠えんに生いきることを意い図としていました。もしアダムが罪つみを犯おかさなければ永えい遠えんに生いきるのは普ふ通つうのことで，夢ゆめみたいな話はなしだと思おもう人ひとは誰だれもいなかったはずです。今いまは永えい遠えんの命いのちなどあり得えないと思おもえるとしても，永えい遠えんに生いきることは可か能のうです。最さい初しょに考かんがえていたことを実じつ現げんするために，エホバが愛あいする独ひとり子ごという最もっとも貴き重ちょうな犠ぎ牲せいを払はらってくださったからです。（ロマ 8:32）

10. 天てんに行いくよう選えらばれた人ひとたちやほかの羊ひつじはどんなことを楽たのしみにしていますか。

¹⁰ 永えい遠えんに生いきられるようになるのは将しょう来らいのことですが，エホバは私わたしたちに今いまそのことをよく考かんがえてほしいと思おもっています。天てんに行いくよう選えらばれた人ひとたちは，天てんでの有ゆう意い義ぎな生せい活かつを楽たのしみにしています。キリストと共ともに地ち球きゅうを統とう治ちするのです。（啓けい 20:6）ほかの羊ひつじは楽らく園えんになった地ち球きゅうでの生せい活かつを心こころ待まちにしています。そこでは苦く痛つうを感かんじることも，悲かなしみを味あじわうこともありません。（啓けい 21:3，4）あなたは地ち球きゅうで永えい遠えんに生いきる希き望ぼうを持もつほかの羊ひつじの1人ひとりですか。その希き望ぼうは天てんでの希き望ぼうと同おなじくらい素す晴ばらしいものです。私わたしたちは地ち球きゅうで永えい遠えんに生いきられるようになる時とき，最さい高こうの幸しあわせを味あじわいます。エホバは人ひとをそのように造つくられたからです。

11-12. 楽らく園えんで楽たのしみにしているのはどんなことですか。（挿さし絵えも参さん照しょう。）

 ¹¹ 楽らく園えんになった地ち球きゅうでの生せい活かつをイメージしてみましょう。病びょう気きになることも死しぬこともなくなります。（イザ 25:8; 33:24）エホバは私わたしたちのどんな願ねがいも，ふさわしいものであれば全すべてかなえてくださいます。あなたはどんなことを深ふかく学まなびたいですか。物ぶつ理りや化か学がく，音おん楽がくや美び術じゅつですか。楽らく園えんでは，建たて物ものを設せっ計けいしたり建たてたりする人ひとや作さく物もつを育そだてたりする人ひとも必ひつ要ようです。食たべ物ものを準じゅん備びしたり，道どう具ぐを作つくったり，庭にわをきれいに手て入いれしたりする人ひとも必ひつ要ようでしょう。（イザ 35:1; 65:21）永えい遠えんに生いきられるので，どんなスキルでも，身みに付つけるための時じ間かんはたっぷりあります。

¹² 復ふっ活かつした人ひとたちと再さい会かいする時とき，大おおきな喜よろこびに包つつまれることでしょう。（使し徒と 24:15）また，たくさんの創そう造ぞう物ぶつを調しらべ，エホバのことがもっと分わかるようになって喜よろこんでいるところを想そう像ぞうしてみてください。（詩し 104:24。イザ 11:9）何なによりも，罪つみの影えい響きょうが全まったくない状じょう態たいでエホバを崇すう拝はいできるのは本ほん当とうにうれしいことです。エホバに罪つみの許ゆるしを求もとめることはもうありません。こうした将しょう来らいの祝しゅく福ふくを「罪つみのつかの間まの快かい楽らく」のために手て放ばなしたいと思おもうでしょうか。（ヘブ 11:25）今いまどんな犠ぎ牲せいを払はらうことになるとしても，決けっして手て放ばなしたくはないと思おもうはずです。楽らく園えんになった地ち球きゅうで生いきるという希き望ぼうは必かならず実じつ現げんします。こうしたこと全すべてが可か能のうになったのは，エホバがご自じ分ぶんの独ひとり子ごを与あたえるほどに私わたしたちを愛あいしてくださったからです。

エホバの愛あいにどのように感かん謝しゃを表あらわせるか

13. 私わたしたちはエホバの愛あいに感かん謝しゃしていることをどのように表あらわせますか。（コリント第だい二に 6:1）

¹³ 私わたしたちは，贖あがないを与あたえてくださったエホバにどのように感かん謝しゃを表あらわせますか。エホバに仕つかえることを生せい活かつの中なかで第だい一いちにすることによって表あらわせます。（マタ 6:33）イエスは全すべての人ひとのために死しんだので，「生いきている人ひとたちはもはや自じ分ぶんのために生いきるのではなく，自じ分ぶんのために死しんで生いき返かえらされた方かたのために生いきるべきです」。（コリ二に 5:15）私わたしたちは，エホバの惜おしみない親しん切せつを無む駄だにするようなことは決けっしてしたくありません。（コリント第だい二に 6:1を読よむ。）

14. どうすれば信しん仰こうを持もってエホバの指し示じに従したがうことができますか。

¹⁴ 信しん仰こうを持もってエホバの指し示じに従したがうことによっても感かん謝しゃを表あらわせます。例たとえば，どれほどの教きょう育いくを受うけるかやどんな仕し事ごとに就つくかなどを決きめるとき，エホバが私わたしたちに望のぞんでいることをよく考かんがえる必ひつ要ようがあります。（コリ一いち 10:31。コリ二に 5:7）信しん仰こうを持もって行こう動どうするなら，エホバへの信しん頼らいやエホバとの友ゆう情じょうがもっと強つよくなります。希き望ぼう もより確たしかなものになります。（ロマ 5:3-5。ヤコ 2:21，22）

15. 記き念ねん式しきの時じ期きにどのように感かん謝しゃを表あらわせますか。

¹⁵ エホバの愛あいに感かん謝しゃしていることを表あらわす方ほう法ほうはほかにもあります。それは，贖あがないにどれほど感かん謝しゃしているかを記き念ねん式しきの時じ期きに表あらわすことです。自じ分ぶんが記き念ねん式しきに出しゅっ席せきするだけでなく，他たの人ひとも招しょう待たいすることができます。（テモ一いち 2:4）招しょう待たいする人ひとに，記き念ねん式しきでどんなことが行おこなわれるかを説せつ明めいしましょう。jw.orgにある「イエスは何なんのために死しにましたか」や「イエスの死しを思おもい起おこしましょう」という動どう画がを見みせることもできます。長ちょう老ろうの皆みなさん，集しゅう会かいや奉ほう仕しを休やすんでいる兄きょう弟だい姉し妹まいを忘わすれずに招しょう待たいしてください。迷まよい出でたエホバの羊ひつじが戻もどってくる時とき，天てんでも地ちでも喜よろこびがあるのです。（ルカ 15:4-7）記き念ねん式しきでは，兄きょう弟だい姉し妹まいとだけでなく，初はじめて来きた人ひとや久ひさしぶりに来きた人ひとにもあいさつし，歓かん迎げいしていることが伝つたわるようにしましょう。（ロマ 12:13）

16. 記き念ねん式しきの時じ期きに，いつも以い上じょうに奉ほう仕しできるかを考かんがえるとよいのはなぜですか。

¹⁶ 記き念ねん式しきの時じ期きに，クリスチャンの活かつ動どうをいつも以い上じょうに行おこなえますか。そうするなら，神かみとキリストが私わたしたちのためにしてくれたことへの感かん謝しゃを表あらわせます。エホバへの奉ほう仕しをすればするほど，エホバの支ささえをもっと感かんじ，エホバへの信しん頼らいが強つよまります。（コリ一いち 3:9）「聖せい書しょを毎まい日にち調しらべる」に載のせられている記き念ねん式しきの時じ期きに読よむ聖せい句くを読よみましょう。集しゅう会かいワークブックにある予よ定てい表ひょうも活かつ用ようできます。そうした聖せい句くを個こ人じん研けん究きゅうのプロジェクトとして調しらべることもできます。

17. エホバは何なにを見みて喜よろこんでくれますか。（「 エホバの愛あいに感かん謝しゃを表あらわすには」の囲かこみも参さん照しょう。）

¹⁷ 状じょう況きょうによっては，この記き事じで提てい案あんされていること全すべては行おこなえないかもしれません。でも，エホバはあなたがどれほどのことをしたかをほかの人ひとと比くらべることはしません。エホバはあなたの心こころを見みています。エホバは，あなたが贖あがないという貴き重ちょうな贈おくり物ものに心こころから感かん謝しゃするのを見みて，喜よろこんでくださいます。（サム一いち 16:7。マル 12:41-44）

18. エホバ神かみとイエス･キリストに感かん謝しゃしたいと思おもうのはなぜですか。

¹⁸ 贖あがないのおかげで，私わたしたちは罪つみを許ゆるされ，エホバと友ともになることができ，永えい遠えんの命いのちの希き望ぼうを持もつことができます。エホバは私わたしたちを愛あいしているので，こうした祝しゅく福ふくを与あたえてくださっています。それで，エホバの愛あいに感かん謝しゃしていることをいつも表あらわしましょう。（ヨハ一いち 4:19）そして，イエスにも感かん謝しゃを表あらわしましょう。イエスは私わたしたちを愛あいし，私わたしたちのために命いのちを犠ぎ牲せいにしてくれたからです。（ヨハ 15:13）