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ストレスを和らげる

ストレスとは

ストレスとは

ストレスとは外部からの刺激に対する体の反応です。ストレスを感じると,脳がホルモンを分泌し,心拍数の増加,血圧の上昇,肺の拡張や収縮,筋肉の緊張などが生じます。こうした変化をはっきりと自覚する前に,体は状況に対処しようとします。ストレスフルな状況が終わると,体は“ストレス警報”を発するのをやめ,正常な状態に戻ります。

良いストレスと悪いストレス

体はストレスに自然に反応し,難しい状況や危険な場面に対処します。その反応はまず脳から始まります。適度なストレスは,その場に応じた行動や反応を引き出します。また,試験や仕事の面接,スポーツの試合などで目標を達成し,パフォーマンスを向上させることもできます。

一方,慢性的で過剰なストレスは害になります。体が絶え間なく“ストレス警報”を出し続けると,心と体に不調が現れ,言動や人への接し方に影響が出ることもあります。また,アルコールやドラッグの乱用などの不健康な習慣,うつ病や燃え尽き,自殺願望といった問題を抱えることさえあります。

ストレスが及ぼす影響は人によって異なります。ストレスはさまざまな病気の原因になり,体のほぼ全ての器官に影響を与えます。