デジタルツールの影響 Part 4 考える力
私たちは常に学んでいます。学校でも,仕事でも,ほかのさまざまな機会にも学んでいます。テクノロジーが発達したおかげで,今はたくさんの情報に簡単にアクセスできるようになりました。家から出なくても,いすに座ったままでも,新しいことをいろいろ学べます。
でも,何をするにもデジタルツールに頼っていると,こんなふうになりがちです。
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じっくり考えながら読むことができない
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一度に1つのことに集中できない
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一人の時間がつまらなく感じる
知っておきたいこと
読む
ネットでざっと読むことに慣れていて,じっくり読むのが苦手という人もいます。
欲しい情報をすぐに見つけたいときは流し読みで十分かもしれません。でもそういう読み方では,深い内容について考えたり理解したりすることはできません。
考えてみよう 自分は長い文章を読むのが大変だと感じている? じっくり読む力が身に付くと,どんなメリットがある?(格言 18:15)
集中する
デジタルツールがあれば2つの作業を同時にこなせる,と考える人たちもいます。ある人たちは勉強しながら友達とメッセージのやりとりをしています。でもそのようにしていると,注意力が散漫になってどちらの作業も上手にこなせません。集中力が必要な作業のときは特にそうです。
集中するには意識的な努力が必要ですが,それは自分のためになります。グレースという10代の女の子はこう言います。「ミスが減ってストレスも少なくなります。いろいろな作業に気が散らされるより,1つのことに集中して取り組んだ方がいいです」。
考えてみよう マルチタスクをしているせいで,学んでいることが頭に入ってこないことがある?(格言 17:24)
1人で過ごす
静かな場所に1人でいると,落ち着かなくなってついスマホを触ってしまう人たちもいます。オリビアという女性はこう言います。「スマホやタブレットやテレビがないと,退屈で15分も耐えられません」。
一人の時間は物事を深く考えるのに大切です。深い思考は,若い人だけでなく大人にとっても何かを学ぶ上で欠かせません。
考えてみよう 1人でいる時間を,物事をじっくり考える時間にできる?(テモテ第一 4:15)
何ができる?
デジタルツールとの付き合い方をチェックする
どんなふうにデジタルツールを使えば,考える力を伸ばせますか。どんな使い方をしてしまうと,勉強に集中する邪魔になりますか。
聖書の言葉 「役立つ知恵と思考力を守れ」。格言 3:21