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人気があるのはなぜ?

人気があるのはなぜ?

人気があるのはなぜ?

過去1か月間に,あなたはどのコミュニケーション手段を使いましたか。

直接会って話す

手紙やカード

電話

Eメール

携帯電話のメール

インスタント・メッセージ

ビデオチャット

ソーシャル・ネットワーク

今は,他の人と連絡を取り合う方法がいろいろあります。とはいえ,どの方法にもプラス面とマイナス面があります。例えば……

直接会って話す

プラス面: 顔の表情,声のトーン,身ぶりなど,微妙なニュアンスが伝わる。

マイナス面: お互いの都合が合わなければならない。

手紙やカード

プラス面: その人ならではの温かさが伝わる。

マイナス面: 書くのに時間がかかり,届くまでに何日もかかる。

Eメール

プラス面: 簡単に書けて,すぐに届く。

マイナス面: 事務的な印象を与え,真意が伝わらないこともある。

では,ソーシャル・ネットワークはどうでしょうか。連絡を取り合うのに一番の方法だ,と言う人もいます。SNSのサイトは何百種類もありますが,世界で一番人気があるのはフェイスブックで,利用者は8億人に上ります。「フェイスブックが一つの国だとしたら,中国とインドに次いで世界第3位の大国になる」と,タイム誌(英語)は述べています。ソーシャル・ネットワークとは,どのようなものですか。これほど人気があるのはなぜでしょうか。

ソーシャル・ネットワークとは,特定の友人のグループと情報を共有できるサイトです。「友達とつながっていられる最高の方法です。旅行やイベントの写真をシェアするのに便利です」と21歳のジーンは言います。

手紙ではだめなのでしょうか。『時間がかかりすぎる』と言う人もいます。それに,写真を焼き増しするにはお金がかかります。では,電話をかけるのはどうですか。やはり,時間がかかりすぎます。電話では一度に一人の人としか話せませんし,自分は都合が良くても,相手が家にいなかったり電話に出られなかったりする場合があるからです。では,Eメールはどうでしょうか。「もうだれもEメールに返事をくれません」と20歳のダニエルは言います。「返事をくれたとしても,何週間もたってからです。SNSなら,自分の今していることを書き込めばいいし,友達もその日にあったことをコメントすればいいんです。ログインした時に毎回更新されています。すごく簡単です」。

とはいえ,たわいもないおしゃべりばかりしているわけではありません。例えば,2011年3月11日に日本で地震と津波が起きた時のように,災害時にSNSで家族や友人の安否を確認する人もいます。

アメリカに住むベンジャミンはこんな経験をしました。こう話します。「日本で津波が起きた後,電話は全くつながりませんでした。知り合いが僕に,東京に住む共通の友達にEメールを送ったけれど返事が来ないと言いました。僕はすぐに携帯電話でインターネットに接続し,その友達のソーシャル・ネットワークのページを見ました。そこには,『無事です。詳しいことはまた後で』というメッセージが載っていました」。

ベンジャミンはこう続けます。「その友達を知っているほかの人たちにも連絡したいと思いましたが,ソーシャル・ネットワークのページを持っていない人には一人ひとり,Eメールを送らなければなりませんでした。アドレスを見つけてそれぞれの人にメールを打つには時間がかかりました。何人かは数日以内に返事をくれましたが,一人の子から返信があったのは2週間もたってからでした。みんな,とても沢山のEメールを受け取ったので,追いつかなかったんだと思います。ソーシャル・ネットワークを使っていたら,すごく時間の節約になったはずです。わずか数分で,みんなが最新の情報を受け取れたと思います」。

確かにソーシャル・ネットワークにはプラス面が幾つかあります。でも,何か危険がありますか。あるとしたら,どんな危険でしょうか。また,どうすればそれを避けられますか。

[5ページの囲み記事/図版]

どんな仕組み?

1. 自分のページにメッセージ(近況アップデート)を載せる。

2. あなたの友達リストに載っている人は全員,各自のページにログインした時,あなたのメッセージを受け取る。あなたは自分のページにログインした時,友達のメッセージを受け取る。