特集記事 | 人生に翻弄されていますか
現実の問題: 負の感情
悲しみ,怒り,恨みといった強い感情にとらわれていますか。そうだとしたら,自分にとって本当の意味で重要なことを行なう時間や体力はほとんど残らないかもしれません。どうしたらよいでしょうか。 *
聖書中の手本: ダビデ
ダビデ王は,不安や悲しみなど,様々な感情を味わいました。それらを乗り越えるために何が役に立ったでしょうか。ダビデは,問題を神の手に委ねました。(サムエル第一 24:12,15)また自分の気持ちを書き記しました。そして信仰の人だったので,頻繁に祈りました。 *
グレゴリーの場合
最初の記事で述べたように,グレゴリーは不安障害にかかっています。「わたしは過度の不安を抱いていました。それは平衡を欠いた,抑えの利かない不安でした」と言います。グレゴリーはどのように心穏やかな生活を取り戻したのでしょうか。こう述べています。「平衡の取れた見方をするために,妻や友人たちの親切な助けを受け入れました。また,専門家の助けを求め,自分の状況についてもっと知るようにしました。生活習慣の一部を改めることによって,自分は状況に振り回されずに生きているのだ,と思えるようになりました。今でも不安の発作は起きますが,何が引き金になるかが前よりも分かるようになりましたし,どう対処したらよいかも知っています」。
「喜びに満ちた心は治療薬として良く効」く。―箴言 17:22
^ 3節 負の感情は,健康上の問題によって生じる場合があります。専門家による治療が必要かもしれません。本誌は特定の治療法を勧めてはいません。各人がそれぞれの選択肢を注意深く検討し,自分で決定する必要があります。
^ 5節 聖書に収められている詩の多くは,ダビデが自分の祈りを記したものです。
^ 13節 詳しくは,「ものみの塔」2015年7月1日号の「不安に押しつぶされないために」と題する特集記事をご覧ください。