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勤勉と寛大さ

勤勉と寛大さ

勤勉と寛大さ

ソロモンは寛大さと各自の仕事を勤勉に行なうことに関連して,一つの原則を指し示し,「風を見守っている者は種をまかない。雲を見つめている者は刈り取らない」と書きました。神から課せられた仕事を行なうため自分にとって万事が十分に,またまさしく都合よく思える時が来るのを待ってためらう人や,その仕事を避けるための口実を探している人は,神から何も得ることがありません。むしろ,ソロモンは勤勉を奨励しています。というのも,伝道の書 11章5節で,「すべてのことを行なわれる」のは神であり,人間は神が業を行なわれるすべての方法を理解しているわけではないと述べているからです。それで,ソロモンは,「朝に種をまき,夕方になるまで手を休めるな。あなたは,これがどこで成功するか,ここでかそこでか,あるいはそれが両方とも共によくなるか知らないからである」と助言しています。―伝道の書 11:4-6

使徒パウロもエルサレムの兄弟たちに対する救援の奉仕に関連して,寛大さを示すようコリントのクリスチャンたちを励ましたときに同様の考えを抱いていたようです。エルサレムの兄弟たちはユダヤ人が仕向けた迫害によって苦難に遭い,所有物の多くを失っていました。パウロはこう述べました。「惜しみつつまく者は少なく刈り取り,惜しみなくまく者は豊かに刈り取るのです。……さらに神は,その過分のご親切すべてをあなた方に対して満ちあふれさせることができ,こうしてあなた方が,すべての事において常に十分な自足力を備えて,あらゆる良い業のためにじゅうぶんのものを持てるようにしてくださるのです。……まく者に種を,そして食べるためのパンを満ちあふれるほどに供給してくださる方は,あなた方のまく種を供給し,また殖やし,あなた方の義の産物を増し加えてくださるでしょう」。―コリント第二 9:6-10