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お子さんを教えましょう

他の人たちに知らせてもよい秘密

他の人たちに知らせてもよい秘密

あなたは秘密の話を聞きたいですか。― * 実は,あなたに知らせたい秘密があります。その秘密は,聖書の中で「神聖な奥義」と呼ばれていて,「久しいあいだ沈黙のうちに保たれ」ていました。(ローマ 16:25,26)最初のうち,その「神聖な奥義」を知っているのは神だけでした。でも,神はその秘密が多くの人に知られるようにされました。どのようにそうなさったのか,考えてみましょう。

まず,「神聖な」とはどういう意味か,知っていますか。― 聖なる,清い,あるいは特別な,という意味です。その秘密が神聖な奥義と呼ばれているのは,聖なる方である神からのものだからです。この特別な秘密について知りたがっている者たちがいました。だれだと思いますか。― み使いたち,つまり天使たちです。「み使いたちは,実にこうした事柄を熟視したいと思っている」と聖書は述べています。そうです,天使たちはこの聖なる秘密を理解したがっていたのです。―ペテロ第一 1:12

イエスは,地に来ると,その神聖な秘密について話し,説明し始めました。そして弟子たちに,「あなた方には神の王国の神聖な奥義が与えられています」と言いました。(マルコ 4:11)何についての神聖な秘密なのか,分かりましたか。― そう,神の王国についての秘密です。イエスは,その王国を祈り求めるようにと教えました。―マタイ 6:9,10

では今度は,神の王国が「久しいあいだ」どのように秘密にされていたか,考えてみましょう。アダムとエバが神の律法を破ってエデンの園から追い出された後に,神の僕たちは,神がまだ全地を楽園にするつもりでおられることを知るようになりました。(創世記 1:26-28; 2:8,9。イザヤ 45:18)それで,神の王国の治める地上で人々が味わう幸福について書きました。しかし,どのようにそうなるかについては,十分に理解していませんでした。イエスが地に来てその王国について説明し始めた時に,状況は変わりました。―詩編 37:11,29。イザヤ 11:6-9; 25:8; 33:24; 65:21-24

では次に,神の王国の支配者について考えましょう。神がだれを支配者としてお選びになったか,知っていますか。― ご自分の子,「平和の君」イエス・キリストです。「君としての支配がその肩に置かれる」と聖書は述べています。(イザヤ 9:6,7)あなたもわたしも,「神の神聖な奥義であるキリストに関する……知識」を取り入れなければなりません。(コロサイ 2:2)それで,次のことを知る必要があります。神はご自分が最初に創造した天使(霊の子)の命をマリアの胎内に移された,ということです。その強力な天使であったみ子が,神によって地に遣わされ,犠牲となって,わたしたちが永遠の命を持てるようにしてくれたのです。―マタイ 20:28。ヨハネ 3:16; 17:3

しかし,神がイエスをご自分の王国の支配者としてお選びになった,という点だけでなく,ほかの点も知る必要があります。神聖な秘密には,男女から成る他の人たちも天に行って,復活したイエスと共になる,ということが含まれています。それらの人は天でイエスと一緒に支配するのです。―エフェソス 1:8-12

天でイエスと一緒に支配する人たちの名前を調べてみましょう。イエスは忠実な使徒たちに,『わたしは天に行って,あなた方のために場所を準備する』と言いました。(ヨハネ 14:2,3)次の聖句を見れば,イエスと一緒にその父の王国で支配する男女数名の名前を知ることができます。―マタイ 10:2-4。マルコ 15:39-41。ヨハネ 19:25

何人の人が王国の成員としてイエスと一緒に天で支配するのかは,長いあいだ知られていませんでした。しかし今では,分かっています。何人なのか知っていますか。― 聖書によれば,14万4,000人です。このことも,神聖な秘密に含まれています。―啓示 14:1,4

あなたも,この「神の王国の神聖な奥義」は人が知ることのできる最も素晴らしい秘密だ,と思いませんか。― では,それについて学べる限りのことを学び,できるだけ多くの人に説明してあげるようにしましょう。

^ 3節 お子さんと一緒に読んでいるのであれば,ダッシュ(―)の所で休止を入れ,お子さんの答えを聞いてみることができます。