この記事は，多くの方の抱く疑問を取り上げて，聖書のどこに答えがあるかを示します。エホバの証人は，その答えについてご一緒に話し合いたいと思っています。

1. バプテスマにはどんな意味がありますか

バプテスマを受けることは，神との良い関係を持つために必要です。ですから，クリスチャンとなる人はバプテスマを受けるべきですが，それは赤ちゃんの時ではなく，神について学んでイエスの弟子になれるだけの年齢に達してからです。（使徒 8:12。ペテロ第一 3:21）しかも，イエスの弟子となれるのは，イエスの命じた事柄を学んで行なう人です。―マタイ 28:19，20を読んでください。

イエスの使徒たちの時代には，多くの人が神とイエスについて学ぶとすぐに行動を起こしました。例えば，ある男性は，イエスの死によって救いへの道が開かれたことを学んで，すぐ弟子になりました。今日でも，多くの誠実な人々がイエスの追随者になっています。―使徒 8:26-31，35-38を読んでください。

2. イエスがバプテスマを受けたのはなぜですか

イエスは，およそ30歳の時に，バプテスマを施す人ヨハネによってヨルダン川の水に浸され，バプテスマを受けました。そのようにしたのは，自分に対する神のご意志を行なう，との決意を表明するためでした。（ヘブライ 10:7）その役割を受け入れるなら，自分の命を人類の罪のための犠牲としてなげうつことにもなります。イエスは，地上の人間となるために天から下って来る前も，常にみ父エホバを愛し，従っていたので，そう決意しました。―マルコ 1:9-11; ヨハネ 8:29; 17:5を読んでください。

  3. クリスチャンとなる人がバプテスマを受けるべきなのはなぜですか

わたしたちは，イエスとは異なり，生まれながらの罪人です。それでも，イエスが犠牲として死んでくださったので，神との良い関係を持つことが可能になりました。（ローマ 5:10，12; 12:1，2）実際，神のものとなって神の家族の一員になれます。（コリント第二 6:18）その特権を得るために，まず個人的な祈りの中で「これからは終生あなたのご意志を行なってゆきます」と誓うことによってエホバに献身し，その後それを公に示す象徴としてバプテスマを受けるのです。―マタイ 16:24; ペテロ第一 4:2を読んでください。

4. バプテスマを受けるためにどんな準備ができますか

神に近づきたいと思う人は，エホバの証人と聖書研究をすることができます。聖書を研究し，クリスチャンの集会に出席すれば，神に対する愛と信仰が強まり，好ましい態度や習慣も身につきます。そのようにして愛や信仰などの敬虔な特質を培うなら，エホバに永久に仕えるという誓いどおりに生きてゆくことができます。―ヨハネ 17:3; ヘブライ 10:24，25を読んでください。

詳しくは，この本の第18章をご覧ください

聖書は実際に何を教えていますか

発行: エホバの証人