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神の言葉 聖書から学ぶ

神の名前を使うべきなのはなぜですか

神の名前を使うべきなのはなぜですか

この記事は,多くの方の抱く疑問を取り上げて,聖書のどこに答えがあるかを示します。エホバの証人は,その答えについてご一緒に話し合いたいと思っています。

1. 神が名前を持っておられるのはなぜですか

あなたもきっと,「君」,「そこの人」,「ちょっと」などと呼びかけられるよりも,名前で呼んでほしいと思われるでしょう。名前は,あなたを他の人と区別するためのものです。神は,「主権者なる主」,「全能の神」,「偉大な創造者」などの称号で呼ばれています。(創世記 15:2; 17:1。伝道の書 12:1)しかし,神も名前を持っておられ,わたしたちが神との個人的な関係を築けるよう,その名前を明らかにしておられます。神のお名前は,エホバです。イザヤ 42:8を読んでください。

多くの翻訳聖書では神の名が「神」や「主」という語に置き換えられていますが,古代ヘブライ語写本にはその名がほぼ7,000回も出ています。神がご自分の名を知らせたいと思っておられることは明らかです。イザヤ 12:4を読んでください。

2. 神の名前を知ることが極めて重要なのはなぜですか

神の名前を知るとは,その呼び方を知るだけのことではありません。神との親しい関係を持つということです。エホバという名には,「彼はならせる」という意味があります。その名は,神がご自分の目的を果たすために必要とあればどんな者にでもなる,ということを保証するものです。ですから,神の名前を知るとは,神はご自分の約束を果たされる,と信じることです。(詩編 9:10)神の名エホバを知って用いる人は,信仰に促されて神に依り頼み,自分の生活の中で神を第一にします。エホバ神はそのような人を保護されます。詩編 91:14を読んでください。

3. 神がご自分の名を知らせたいと思っておられるのはなぜですか

神が人々にご自分の名を知らせたいと思われるのは,それが人々の益になるからです。人は神の名を知ることによって神の友となり,永久に生きるという希望を持つことができるのです。ですから,エホバがご自分の名を知らせたいと思っておられるのも当然です。ヨハネ 17:3; ローマ 10:13,14を読んでください。

イエスは,人々に神の道や律法や約束について教えることにより,神の名を知らせました。今日,イエスの弟子たちは,あらゆる国民の中で神の名を知らせる活動を続けています。一つに結ばれた「[神の]み名のための民」として,そうしているのです。使徒 15:14; ヨハネ 17:26を読んでください。

4. 神はどのようにみ名を栄光あるものとされますか

エホバ神はみ名を栄光あるものとしたいと思っておられます。み名が中傷されてきたからです。例えば,ある人たちは,『神が生命を創造したのではない』,『人間は神に従う必要などない』,『神は人間のことを気にかけてはいない』,『苦しみがあるのは神のせいだ』などと言って,神の名を汚しています。しかし,いつまでもそうすることはできません。神はそのような者たちに敵対して行動されるのです。詩編 83:17,18を読んでください。

神の王国が人間の支配を終わらせて人類に平和と安全を回復する時,神の名は栄光あるものとされます。(ダニエル 2:44)間もなくだれもが,エホバこそまことの神であることを知るのです。エゼキエル 36:23; マタイ 6:9を読んでください。

では,わたしたちはどうすべきでしょうか。神の言葉 聖書を学び,神を愛する人たちと交わることによって,神に近づくことです。エホバは,ご自分の名を栄光あるものとする時,ご自分の忠実な僕たちを覚えていてくださるのです。―マラキ 3:16

詳しくは,この本の第1章をご覧ください

聖書は実際に何を教えていますか

発行: エホバの証人

[16ページの図版]

初期のヘブライ語写本に出ている神の名