宗教を信頼できますか ― 道徳に関して
介護関係の仕事をしているシルビアという女性は,こう言います。「わたしの通った大学には,信仰を持っていると言う学生たちが大勢いました。しかし,彼らは試験の時にカンニングをしたり,違法薬物を使ったりしていました。その私生活に宗教は何の影響も及ぼしていませんでした」。
ライオネルという男性は,こう述べています。「職場の同僚たちは,うそをついたり,病気ではないのに電話で病欠の連絡をしたりします。宗教は,持っていても生かされてはいません。飾るためだけの家具のようなものです」。
宗教は,大多数の人々の生活に,道徳に関して強い影響を及ぼしていません。今日の多くの人は,「信心深い様子」をしているとしても,「その実を捨てる者」となっています。(テモテ第二 3:5,「口語訳」,日本聖書協会)宗教指導者は良い模範を示してきませんでしたし,僧職者も信者たちに道徳面で必要な聖書の諭しを与えてきませんでした。その当然の結果として,多くの人は,どんな生き方をしようと神は気にしない,と考えるようになっているのです。
聖書は何と教えているか
エホバの証人はどうか
米国ユタ州ソルトレークシティーのデゼレット・ニューズ紙によれば,エホバの証人は「家族の絆を強め,生産的で正直な市民を育成して」おり,また「信者たちは,しっかりとした道徳律を擁護しており,喫煙,飲み過ぎ,薬物の乱用,ギャンブル,乱交,同性愛を霊的に有害な慣行とみなして」います。
宗教指導者は信者たちを,神の道徳規準を当てはめるよう助けてきただろうか
証人たちにとって,神のご性格について学ぶことは,どのように役立っているでしょうか。先ほどのシルビアはこう言っています。「介護関係の仕事では詐欺行為も珍しくありません。それに同調するのは簡単ですが,詐欺に対するエホバ *の見方を理解しているので,正しいことを行なえます。わたしは幸福ですし,安らかな気持ちでいられます」。シルビアは,宗教上の信念に調和した生き方によって,人生がより良いものになっている,と確信しています。
^ 9節 エホバとは,聖書中に啓示されている,神の名です。