エホバの証人は離婚をどう見ていますか

エホバの証人は離婚をどう見ていますか

 エホバの証人は,結婚や離婚に関する聖書の見方を支持しています。神は,1人の男性と1人の女性の生涯にわたる結びつきとして結婚を創始されました。聖書によれば,離婚できるのは配偶者が性的不道徳を犯した場合だけです。(マタイ 19:5,6,9

エホバの証人は結婚関係に亀裂が生じている夫婦を援助しますか。

 はい。幾つかの方法で援助します。

会衆の長老たちはエホバの証人の離婚を承認することがありますか。

 いいえ。夫婦間の問題に対処する点で援助を求められるとしても,長老たちにはどうすべきかを指示する権限はありません。(ガラテア 6:5)とはいえ,聖書によれば,聖書が認めている理由以外で離婚を選択する人に再婚の自由はありません。(テモテ第一 3:1,5,12

エホバの証人は別居をどう見ていますか。

 聖書は,状況が決して理想的とは言えない場合でも,夫婦が一緒にいるよう勧めています。(コリント第一 7:10-16)熱烈に祈り,聖書の原則を当てはめ,愛を示すなら,問題の多くは解決します。(コリント第一 13:4-8。ガラテア 5:22

 それでも,次のような極端な状況では,配偶者と別居することを選ぶクリスチャンもいます。

  •   故意の扶養義務不履行。(テモテ第一 5:8

  •   極度の身体的虐待。(詩編 11:5

  •   霊的な生活がはなはだしく危険にさらされる。つまり,エホバへの従順と崇拝が脅かされる状況です。例えば,配偶者から何らかの方法で神の命令に背くよう強要される場合,脅されている側は「自分たちの支配者として人間より神に従」うためには別居する以外に方法はない,という判断を下すかもしれません。(使徒 5:29