学校でのいじめに取り組む子どもたち

学校でのいじめに取り組む子どもたち

10歳のヒューゴーは,学校でのいじめ対策に貢献したとして,2014年に英国の慈善団体からダイアナ賞を授与されました。

ヒューゴーはこう話しました。「この賞を受賞できたのは,『いじめっ子を殴らずに撃退する』のビデオを見たからです。ぼくはいじめ撲滅キャンペーンの大使になりました。jw.orgにあるこのビデオで習ったことが役立ちました」。

「いじめは,毎日,世界中で起きています。……自分を守る方法を考えましょう」。(「いじめっ子を殴らずに撃退する」より)

ヒューゴーはこのアニメをまず学校の先生たちに見せました。先生たちはビデオの内容に感銘を受け,全校生徒がウェブサイトjw.orgを利用できるように取り決めました。今では,ヒューゴーの通う学校の8歳から10歳までの子どもたちの多くが,このウェブサイトを定期的に利用しています。生徒たちの感想によると,このサイトはいじめを含むいろいろな問題にぶつかった時に役立っているようです。また,「どうすれば本当の友達ができるだろうか」といった質問の答えを知るのにも便利だということです。

効果を発揮した撃退法

8歳のイライジャという男の子は英国の別の学校でいじめを受けていました。それでイライジャの家族は,「いじめっ子を殴らずに撃退する」のビデオの内容をじっくり考え,いじめられた時に何と言い,どう行動できるかを一緒に練習しました。そのおかげでイライジャは,この問題にうまく対処するための自信を持つことができました。のちに,イライジャの学校の校長はいじめ撲滅週間の期間中に,このアニメをすべての生徒に見せました。

いじめは,英国だけの問題ではなく,世界中で起きています。ですからこのホワイトボード・アニメは,さまざまな国の若い人に役立ちます。

米国に住む10歳のアイビーという少女は,自分をいじめる同じクラスの女子の1人を怖がっていました。「いじめっ子を殴らずに撃退する」のビデオを見たのち,アイビーは勇気を出してその子に立ち向かうことにしました。また,先生にいじめのことを話し,助けてもらいました。その結果,相手の子は謝ってくれ,今ではその子と仲良くなっています。

エホバの証人は,若い人たちの福祉に深い関心を持っています。そしてこれからも,日常でぶつかるいじめなどの問題に対処するうえで本当に役立つアドバイスを発信してゆきます。