寄付はどのように使われているか

インターネット接続がない地域でも視聴できるJW衛星放送

インターネット接続がない地域でも視聴できるJW衛星放送

2021年4月1日

 私たちは毎月,JW Broadcasting(ブロードキャスティング)で,信仰を強める話やビデオを視聴するのを楽しみにしています。でも,アフリカの多くの兄弟たちは,こうしたプログラムをインターネットで視聴することができません。なぜでしょうか。

 アフリカにはインターネットにアクセスできない地域がたくさんあります。アクセスできたとしても,通信速度が遅かったり費用が高かったりします。例えば,マダガスカルのある巡回監督は,インターネットカフェで1つのマンスリープログラムをダウンロードしただけで,16ドル(約1700円)もかかってしまいました。ある人にとっては1週間の給料を超える金額です。

 でも今では,アフリカの何百万もの兄弟たちが,インターネット接続がなくてもJW Broadcastingを楽しめるようになっています。なぜでしょうか。

 2017年以降,アフリカのサハラ砂漠より南の地域では,JW Broadcastingを衛星放送で視聴できるようになりました。16の言語で,いつでも無料で見ることができます。

モザンビークの王国会館で,兄弟たちがJW衛星放送用の受信アンテナを調節している。2018年。

 エホバの証人は,衛星放送のチャンネルを利用するためにプロバイダーと契約を結びました。チャンネルの利用料として,毎月1万2000ドル(約127万円)以上かかります。衛星放送の受信エリアは,サハラ以南の35ほどの国です。時々追加の料金を払って,チャンネルをもう1つ借りることもあります。このチャンネルで大会や支部訪問の特別な集まりの話を同時中継できます。

マラウイの支部設計建設の兄弟たちがJW衛星放送を見ている。2018年。

 多くの兄弟姉妹や一般の人たちは,自宅のテレビでJW衛星放送を見ることができます。でも,視聴するための機器を買う余裕のない兄弟姉妹もいます。それで王国会館で視聴できるように,衛星放送の受信機器が3670以上の王国会館に設置されました。受信機器は配送料込みで70ドル(約7400円)ほどです。王国会館にテレビやプロジェクターがない場合,全ての機器をそろえるのに530ドル(約5万6000円)かかります。

 兄弟姉妹はJW衛星放送を見ることができて,とても喜んでいます。カメルーンのある長老は,「私たち家族にとって荒野に降ってきたマナのようです」と言いました。ナイジェリアのオデボディという兄弟はこう言います。「家族みんなで週3回見ています。子供たちもとても楽しみにしています。他の番組を見ている時も,JW衛星放送のチャンネルに変えてほしいと言ってきます」。ナイジェリアのローズという姉妹もこう話します。「JW衛星放送のおかげでニュースばっかり見なくなりました。ニュースを見ていた時はすぐにイライラして血圧も高くなってしまいました。でも,JW Broadcastingを見ると心が落ち着いて爽やかになります。私のお気に入りのチャンネルです。エホバからの最高のプレゼントです」。

マラウイで,ある家族がJW衛星放送の子供向けビデオを見ている。

 モザンビークでも,王国会館に受信機器が設置されました。ある巡回監督によると,兄弟姉妹はみんなでJW衛星放送を視聴するのを楽しみにしていて,1時間以上も前に王国会館にやって来ます。

エチオピアの会衆の兄弟姉妹が,インターネットを使わずにJW Broadcastingのマンスリープログラムを見るために集まっている。2018年。

 2019年に南アフリカのヨハネスブルクで国際大会が開かれた時,統治体の成員などによる主要な話が,このチャンネルを使って他の9カ所の会場にも配信されました。南アフリカ支部の支部ブロードキャスティング部門で奉仕するスプメレレはこう言います。「以前はインターネットで話を配信していましたが,それにはデータ通信料がかかり,安定したインターネット回線が必要でした。JW衛星放送だと費用を抑えることができて,配信も安定しています」。

 世界的な活動への皆さんの惜しみない寄付によって,アフリカの兄弟姉妹はJW Broadcastingを衛星放送で視聴することができています。寄付は,donate.pr418.comに載せられているいろいろな方法で行うことができます。皆さんのサポートに心から感謝しています。