寄付はどのように使われているか

ギレアデ学校 生徒は世界各地から

ギレアデ学校 生徒は世界各地から

2020年12月1日

 毎年,世界各地から大勢の特別全時間奉仕者が,ニューヨーク州パタソンのものみの塔教育センターで開かれるギレアデ聖書学校に招待されています。 a この学校ではエホバの組織でさまざまな割り当てを効果的に果たす方法を学びます。ここで教育を受けた生徒たちは,世界各地の会衆や支部を強め,安定させることができます。

 ギレアデは国際色豊かな学校です。例えば,2019年に開かれた第147期のクラスでは,29カ国から56人の生徒が出席しました。ギレアデに招待される兄弟姉妹は,何らかの形の特別全時間奉仕を行っている人たちです。ベテル奉仕者,巡回監督,宣教者,特別開拓者などです。

 学校の準備は授業の初日よりずっと前から始まります。世界本部トラベル部門は生徒たちのために航空券を購入します。147期のクラスの場合,パタソンの往復に外国からの生徒1人当たり1075ドル(約11万4000円)かかりました。ソロモン諸島の生徒たちは,行きは4つの便,帰りは3つの便を乗り継いで,合計3万5400キロ旅行しました。航空券の費用は1人当たり2300ドル(約24万4000円)でした。費用を抑えるため,世界本部トラベル部門はコンピュータープログラムを使って安いチケットを探します。チケットを押さえた後も値段が下がらないか,何週間も時には何カ月も,そのプログラムでチェックします。また,寄付されたクーポンやマイルを使ってチケットを購入することもあります。

 生徒たちの多くは,アメリカに入国するのにビザが必要です。世界本部法律部門が学生ビザの取得をサポートしています。ビザの取得にかかる費用は1人当たり平均510ドル(約5万4000円)です。

 生徒たちが受けた教育はどのように生かされているでしょうか。東南アジアで長老として奉仕するヘンドラ・グナワン兄弟の会衆には,ギレアデを卒業した夫婦がいます。兄弟はこう言います。「以前,私たちの会衆には正規開拓者がいませんでした。でも,その夫婦が会衆に来てから,2人の意欲的で熱心な姿勢に励まされて開拓奉仕を始めた人たちがいます。やがて1人の姉妹は王国福音伝道者のための学校に出席することができました」。

 セルジオ・パンジェータン兄弟は,東南アジアのあるベテルで奉仕しています。兄弟は共に働いているギレアデ卒業生についてこう話しています。「彼らが受けた教育は,当人だけでなく私たちのためにもなっています。たくさんのことを学んだと思いますが,そのことを自慢したりせず,学んだことをシェアしてくれます。私たちも彼らから学んだことを生かして,他の人を励ますことができています」。

 この学校のための費用は,世界的な活動への寄付で賄われています。多くの人はdonate.pr418.comから寄付しています。皆さんの惜しみない寄付のおかげで,世界各地から来た生徒たちがこの学校で教育を受けることができています。

a 統治体の教育委員会の指導の下,神権学校部門がギレアデ学校のカリキュラムを作成し,更新しています。教訓者は,神権学校部門の兄弟たちに加え,統治体の成員など他の兄弟たちも務めます。