真理を知りたいと思われませんか
何に関する真理ですか。多くの人がふと疑問に思う大事な点に関する真理です。あなたも,次のように考えたことがおありかもしれません。
神は気遣ってくださっているか
戦争や苦しみはなくなるか
人は死ぬとどうなるか
死んだ人に希望はあるか
どんな祈りを神は聞いてくださるか
どうしたら幸せに暮らせるか
答えはどこにあるでしょうか。図書館や書店には,こうした疑問に答える本があふれています。とはいえ,それらの答えは互いに矛盾していることが少なくありません。なるほどと思える答えがあっても,すぐに時代後れになって消えてゆきます。
しかし,確かな答えを与えてくれる本があります。真理を収めた本です。イエス・キリストは神への祈りの中で,「あなたのみ言葉は真理です」と述べました。(ヨハネ 17:17)そのみ言葉を記した本は,聖書と呼ばれています。では,聖書からの明快で真実な答えを手短にご紹介しましょう。
神は気遣ってくださっているか
そのような疑問が生じるのは: 今の世の中は非情で,不公正に満ちています。人間が苦しむのは神様の思し召しだと教える宗教もあります。
聖書はこう答えています: 神は悪い事柄を生じさせたりはなさいません。「まことの神が邪悪なことを行なったり,全能者が不正を行なったりすることなど決してない!」と,ヨブ 34章10節に書かれています。愛情深い神は人間のために,良い事柄を意図しておられます。それでイエスは,こう祈るように教えました。「天におられるわたしたちの父よ,……あなたの王国が来ますように。あなたのご意志が天におけると同じように,地上においてもなされますように」。(マタイ 6:9,10)神はわたしたちを深く気遣っておられるので,ご自分の意図している事柄を実現させるために大きな犠牲を払ってくださいました。―ヨハネ 3:16。
創世記 1:26‐28; ヤコブ 1:13; ペテロ第一 5:6,7もご覧ください。
戦争や苦しみはなくなるか
そのような疑問が生じるのは: いまだに戦争は多くの人命を奪っています。苦しみと無縁の人はいません。
聖書はこう答えています: 神は,全世界に平和を行き渡らせると予告しておられます。神の王国という天の政府のもとで,人々は『もはや戦いを学ばず』,『剣をすきの刃に打ち変え』ます。(イザヤ 2:4)神は,あらゆる不公正や苦しみを終わらせます。聖書はこう約束しています。「神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のもの[現在の不公正や苦しみも含む]は過ぎ去ったのである」。―啓示 21:3,4。
詩編 37:10,11; 46:9; ミカ 4:1‐4もご覧ください。
人は死ぬとどうなるか
そのような疑問が生じるのは: 世界の宗教の大半は,人間の内にある何かが死後も生き続けると教えています。死者のたたりを恐れる人や,邪悪な者は火の燃える地獄で永遠の責め苦を受けると信じている人もいます。
聖書はこう答えています: 人は死ぬと存在しなくなります。『死んだ者には何の意識もない』と,伝道の書 9章5節は述べています。死者は,何かを考えたり感じたり経験したりはしないので,生きている人を害することも助けることもありません。―詩編 146:3,4。
創世記 3:19; 伝道の書 9:6,10もご覧ください。
死んだ人に希望はあるか
そのような疑問が生じるのは: 人は,生きたい,愛する人と一緒に生活を楽しみたい,と願います。亡くなった愛する人に再び会えたらどんなによいだろう,と思うのはごく自然なことです。
聖書はこう答えています: 将来,死んだ人の大半が復活します。イエスは,『記念の墓の中にいる者が出て来る』と断言しました。(ヨハネ 5:28,29)復活して来る人たちは,神の当初の意図どおり,楽園となった地球上で生きる機会を得ます。(ルカ 23:43)従順な人たちには,完全な健康と永遠の命が約束されています。聖書はこう述べています。「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住むであろう」。―詩編 37:29。
ヨブ 14:14,15; ルカ 7:11‐17; 使徒 24:15もご覧ください。
どんな祈りを神は聞いてくださるか
そのような疑問が生じるのは: たいていどの宗教の人も祈ります。しかし,自分の祈りが聞かれていないと感じる人は少なくありません。
聖書はこう答えています: イエスは,お決まりの文句を唱える祈りをしないようにと教えました。『祈る際には,同じことを何度も繰り返し言ってはなりません』と述べています。(マタイ 6:7)神に祈りを聞いていただきたいのであれば,神が良しとされる方法で祈らなければなりません。そのためには,神のご意志を学び,それに沿って祈る必要があります。ヨハネ第一 5章14節は,「何であれわたしたちが[神の]ご意志にしたがって求めることであれば,神は聞いてくださる」と説明しています。
詩編 65:2; ヨハネ 14:6,14; ヨハネ第一 3:22もご覧ください。
どうしたら幸せに暮らせるか
そのような疑問が生じるのは: 多くの人は,お金や名声や美しさがあれば幸せになれると信じています。そうしたものを追い求めますが,幸せは得られません。
聖書はこう答えています: イエスは,幸せのかぎが何であるかについてこう述べました。「自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです」。(マタイ 5:3)真の幸せを得るには,人としての最大の必要を,つまり霊的な真理に対する欲求を満たさなければなりません。神についての真理,そして人間に関する神の目的についての真理を知る必要があるのです。その真理は聖書に収められています。その真理を知ると,本当に重要なものを,また重要でないものを見分けられるようになります。聖書の真理に基づいて決定し,行動するなら,いっそう有意義な生活を送れます。―ルカ 11:28。
箴言 3:5,6,13‐18; テモテ第一 6:9,10もご覧ください。
こうして,六つの点に関する聖書の答えを見てみました。もっとほかの点も知りたいと思われますか。「自分の霊的な必要を自覚して」おられるなら,きっとそうでしょう。例えば,こんな点です。『神が気遣ってくださっているのであれば,どうしてこれほどの悪や苦しみが許されてきたのだろう。どうすれば家族生活を豊かにできるだろう』。聖書は,こうした様々な点に関して納得のゆく答えを与えています。
しかし,多くの人は聖書を調べようとはしません。分厚くて理解しにくい本だと考えているのです。聖書から答えを得るのに役立つものがあればよい,と思われませんか。エホバの証人は,役に立つ二つのものを提供しています。
一つは,「聖書は実際に何を教えていますか」という本です。その本を使えば,忙しい方でも,重要な点に関する聖書の明快な答えを調べることができます。もう一つは,無料の家庭聖書研究プログラムです。聖書を教える資格のあるご近所のエホバの証人が,ご自宅などをお訪ねし,毎週少しの時間,無償で聖書についてご説明します。世界の幾百万もの人たちがこのプログラムを利用しています。そして多くの人が,「真理を見つけた!」と確信するようになりました。
真理に勝る宝はありません。聖書の真理は,迷信や不安や恐れから解放してくれます。希望と目的と喜びを与えてくれます。イエスが述べたとおり,『あなたは真理を知り,真理はあなたを自由にするでしょう』。―ヨハネ 8:32。
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