アッシリアはイスラエルの10部族王国をせめ取りました。その後，アッシリアの王セナケリブはユダの2部族王国をせめ取ろうとします。ユダの町を次々にせめ取っていきます。一番のねらいはエルサレムです。でもセナケリブは，エホバがエルサレムを守っていることを分かっていませんでした。

ユダの王ヒゼキヤは，セナケリブがエルサレムにせめてこないよう，たくさんのお金をわたします。セナケリブはお金を受け取ったのに，強力な軍隊を送ってエルサレムをせめようとします。アッシリア軍がどんどん近づいてくるので，エルサレムの人々はこわくなりました。それで，ヒゼキヤは人々に言います。「おそれてはなりません。アッシリア人は強いですが，エホバは私たちをそれよりも強くしてくれます」。

セナケリブはエルサレムの人々をばかにするため，使者のラブシャケを行かせます。ラブシャケは都市の外に立って，こうさけびます。「エホバはおまえたちを救えない。ヒゼキヤにだまされるな。おまえたちをわれわれから守れる神などいない」。

ヒゼキヤは，どうすればいいかエホバにたずねます。エホバはこう答えます。「ラブシャケの言葉を聞いてこわがってはなりません。セナケリブがエルサレムをせめ取ることはありません」。ヒゼキヤは，セナケリブからの手紙を受け取ります。こう書かれていました。「あきらめろ。エホバはおまえたちを救えない」。ヒゼキヤは祈ります。「エホバ，どうか私たちを救ってください。あなただけが本当の神であることを全ての人が知るためです」。エホバはヒゼキヤに言いました。「アッシリアの王が私の都市エルサレムに入ることはありません。私が守ります」。

セナケリブは，エルサレムはもう自分のものになると思っていました。ところがその夜，エホバはアッシリアの兵士たちがテントを張っている所に1人の天使を行かせます。天使は18万5000人の兵士を殺しました。セナケリブ王は自分の持つ最強の軍隊を失います。完全に負けて，王は国に帰っていきました。エホバは，約束通りヒゼキヤとエルサレムを守りました。もしあなたがエルサレムにいたとしたら，エホバを信らいしたでしょうか。