エレミヤ​書 49:1-39

  • アンモンに対する預言1-6

  • エドムに対する預言7-22

    • エドムは国として存在しなくなる17,18

  • ダマスカスに対する預言23-27

  • ケダルとハツォルに対する預言28-33

  • エラムに対する預言34-39

49  アンモン人について+。エホバはこう言う。 「イスラエルに子はいないのか。相続人はいないのか。なぜマルカム+がガドを手に入れたのか+なぜマルカムの民がイスラエルの町々に住んでいるのか」。   「エホバはこう宣言する。『私がアンモン人のラバ+に戦いの合図*を聞かせる時が来る+彼女*はがれきの山となり,周辺の*町々には火が放たれる』。『イスラエルは,自分の土地を奪った者たちを所有することになる+』と,エホバは言う。   『ヘシュボンよ,泣き叫べ! アイは滅ぼされたからだ。ラバの周辺の町々よ,叫び声を上げよ。粗布をまとえ。泣き叫んで,石の囲い*の中を歩き回れ。マルカムは捕囚の身となる。自分に仕える祭司や高官と共に+   不忠実な娘よ,なぜあなたは谷*について,肥沃な*平原について自慢するのか。あなたは自分の財宝に頼り,「誰が私の所に攻めてくるだろうか」と言う』」。   「主権者である主,大軍を率いるエホバはこう宣言する。『私はあなたに恐ろしいことが起こるようにする。それはあなたの周囲から来る。あなた方はあらゆる方向に散らされ,逃げる人たちを集める者はいない』」。   「『しかし,後に私は,捕らわれているアンモン人を集める』と,エホバは宣言する」。  エドムについて。大軍を率いるエホバはこう言う。 「テマンにもはや知恵はないのか+理解力がある人たちは良い助言をしなくなったのか。彼らの知恵は腐ってしまったのか。   逃げよ! 退け!デダン+の住民よ,下っていって身を隠せ!私はエサウに災難をもたらす。彼に注意を向けるべき時に。   もしブドウを収穫する人たちがあなたの所に来たら,幾らかの実を採り残しておくのではないか。もし夜に泥棒が来たら,欲しい物だけしか盗まないだろう+ 10  しかし私は,エサウの物を全て奪う。彼の隠れ場を暴き,隠れられないようにする。彼の子供も兄弟も隣人も皆滅ぼされ+彼はいなくなる+ 11  あなたの孤児たち*を置いていけ。私が彼らを生き続けさせる。あなたのやもめたちは私に頼る」。 12  エホバはこう言う。「私の憤りの杯から飲むよう言い渡されていない者たちが飲まなければならないのであれば,あなたが全く処罰されないことがあってよいだろうか。あなたは処罰を免れない。杯から飲まなければならない+」。 13  エホバはこう宣言する。「私は自分自身に懸けて誓った。ボツラは恐怖の光景となり+,非難され,廃虚と化し,災いを受ける。町々は皆,ずっと荒廃したままになる+」。 14  私はエホバからの知らせを聞いた。国々に使節が遣わされて,こう言っている。「集まって,彼女*を攻めよ。戦いの用意をせよ+」。 15  「私はあなたを,国々の中で取るに足りない者,人々に軽んじられる者とした+ 16  あなたは,自分があおった恐怖と,自分の心のうぬぼれにより,欺かれた。大岩を隠れがとし,最も高い丘に住んでいる者よ。あなたはワシのように高い所に巣を作るが,私はそこからあなたを引きずり下ろす」と,エホバは宣言する。 17  「エドムは必ず恐怖の光景となる+。通り掛かる人は皆,恐怖を抱いて見つめ,もたらされた全ての災厄のために口笛を吹く。 18  ソドムとゴモラと近くの町々が滅ぼされた時のように+,誰もそこに住もうとせず,誰一人定住しない+」と,エホバは言う。 19  「見なさい! ヨルダン川沿いのうっそうとした茂みから出てくるライオンのように+,誰かが安全な牧草地に攻めてくる。私は彼*をそこからすぐに逃げ去らせる。そして,選んだ者にそこを治めさせる。私のような者,私に挑む者が誰かいるだろうか。私の前に立ちふさがることができる牧者がいるだろうか+ 20  人々よ,エホバのエドムに対する決定*と,テマン+の住民に対する考えを聞きなさい。 群れの小さな者たちは必ず引いていかれる。彼らの住まいは彼らのせいで荒廃する+ 21  彼らが倒れる音で,大地は震えた。叫び声が聞こえる!それは紅海+にまで届いた。 22  見なさい! 敵はワシのように舞い上がって襲い掛かり+ボツラの上に翼を広げる+その日,エドムの戦士たちの心は,出産で苦しむ女性の心のようになる」。 23  ダマスカスについて+「ハマト+とアルパドは恥をかいた。悪い知らせを聞いたからだ。彼らは恐れにとらわれている。海は不安に揺れ動き,静まることがない。 24  ダマスカスは勇気を失った。逃げようとしたが,恐怖にとらわれた。出産する女性のように,苦しみや痛みに見舞われた。 25  栄誉の町,歓喜の町が,捨てられていないのはどうしてか。 26  町の若者たちは広場で倒れ,その日に兵士たちも皆滅びる」と,大軍を率いるエホバは宣言する。 27  「私はダマスカスの城壁に火を放ち,それはベン・ハダドの防備された塔を焼き尽くす+」。 28  バビロンのネブカドネザル王が打ち倒した,ケダル+と,ハツォルの諸王国について。エホバはこう言う。 「立ち上がって,ケダルに行き,東の人々を滅ぼせ。 29  彼らの天幕と羊の群れは奪われる。天幕の布も全ての品々も。ラクダも連れ去られ,人々は叫ぶ。『周囲に恐怖がある!』と」。 30  エホバはこう宣言する。「逃げて,遠くへ行け!ハツォルの住民よ,下っていって身を隠せ。バビロンのネブカドネザル王があなた方を攻める作戦を立て,あなた方を陥れる計画を考え出したからだ」。 31  「立ち上がって,平和な国を,安らかに暮らしている民を攻めよ!」と,エホバは宣言する。「そこには扉もかんぬきもない。彼らは孤立して住んでいる。 32  彼らのラクダは奪い去られ,たくさんの家畜も略奪される。もみあげを*短く切っている人たちを+私はあらゆる方向*に散らし,四方から彼らに災難をもたらす」と,エホバは宣言する。 33  「ハツォルはジャッカルのすみかとなり,ずっと荒廃したままになる。誰もそこに住もうとせず,誰一人定住しない」。 34  ユダのゼデキヤ王+の治世の初めに,エラム+について,エホバが預言者エレミヤに語った言葉。 35  「大軍を率いるエホバはこう言う。『私はエラムの弓を+,彼らの強さの源を折る。 36  そして,天の四方の果てから四方の風をエラムに吹き付けさせ,彼らをあらゆる方向*に散らす。エラムの散らされた人々が行かない国はない』」。 37  「私はエラム人を,敵の前で,彼らの命を奪おうとしている者たちの前で打ち砕く。彼らに災いをもたらし,私の燃える怒りを浴びせる。剣を送って後を追わせ,彼らを根絶やしにする」と,エホバは宣言する。 38  「私はエラム+に私の王座を置き,そこから王と高官たちを滅ぼす」と,エホバは宣言する。 39  「しかし,最後の日々に,エラムの捕らわれている人々を集める」と,エホバは宣言する。

脚注

もしかすると,「ときの声」。
ラバのこと。
または,「彼女に依存する」。
または,「羊の囲い」。
または,「谷あいの平原」。
または,「水が流れる」。
または,「父親のいない子供たち」。
エドムのこと。
エドムのことと思われる。
または,「意図」。
または,「こめかみの所で髪を」。
直訳,「風」。
直訳,「風」。