「光を……輝かせ」,エホバに栄光をもたらす

「光を……輝かせ」,エホバに栄光をもたらす

「あなた方の光を人々の前に輝かせ,人々が……あなた方の父に栄光を帰するようにしなさい」。マタイ 5:16

歌: 47,104

1. わたしたちはどんなことをうれしく思っていますか。

エホバの民が増加しているのは本当にうれしいことです。昨年は1000万件以上の聖書研究が司会されました。神の僕たちが光を輝かせている証拠です。記念式には,兄弟姉妹に加えて1000万人以上の人たちが出席し,贖いという神の愛ある贈り物について学びました。(ヨハ一 4:9

2,3. (イ)わたしたちが「世を照らす者として輝[く]」うえで,どんなことは障害になりませんか。(ロ)この記事ではどんな点を考えますか。

2 世界中のエホバの民は様々な言語を用いています。それでも,1つの家族としてエホバを賛美しています。(啓 7:9)母語や住む場所が違っても,皆が「世を照らす者として輝[いて]」います。(フィリ 2:15

3 エホバの民は神に仕えるよう人々を助け,一致し,ずっと見張っています。その結果,エホバに栄光がもたらされています。この記事では,そうした3つの方法を取り上げ,どのように光を輝かせることができるかを考えます。マタイ 5:14‐16を読む。)

神に仕えるよう人々を助ける

4,5. (イ)伝道に加え,どんな方法で光を輝かせることができますか。(ロ)人々に友好的に接するなら,どんな良い結果が得られるかもしれませんか。(冒頭の写真を参照。)

4 「残されている期間,主に忠実であるためには,光を輝かせる機会を生かさなければならない」。「ものみの塔」(英語)1925年6月1日号の「闇の中の光」という記事にはそう記されています。さらにこうあります。「人々に良い知らせを伝え,光にふさわしい生き方をしなければならない」。光を輝かせる一つの方法は,良い知らせを伝え,人々を弟子とすることです。(マタ 28:19,20)行ないによってエホバに栄光をもたらすこともできます。家の人や道行く人たちは,わたしたちの行動を見ています。わたしたちが温かくほほえみ,明るくあいさつするなら,人々は良い印象を持ち,わたしたちの崇拝する神に引き寄せられるかもしれません。

5 イエスは弟子たちに,「家の中に入るときには,家の者たちにあいさつをしなさい」と述べました。(マタ 10:12)イエスや使徒たちが伝道していた地域では,見知らぬ人を家に迎え入れるのが一般的でした。今日,多くの人は,見知らぬ人が訪ねてくると警戒します。それでも,わたしたちが明るく友好的にあいさつし,自己紹介するなら,家の人の不安は和らぐでしょう。温かいほほえみは最高の自己紹介です。文書カートを使って公の証言をする時にも,ほほえみは大切です。温かくほほえんであいさつすると,人々は自然と引き寄せられ,文書カートの出版物に手を伸ばすかもしれません。会話が始まることもあります。

6. ある年配の夫婦はどのように奉仕していますか。

6 英国に住むある年配の夫婦は,健康上の理由で家から家の奉仕がほとんどできません。それで,自宅のすぐ外で光を輝かせることにしました。近くの学校に親たちが子どもを迎えに来る時間帯に,家の外にテーブルを出し,聖書の出版物を並べます。多くの親が興味を持ち,「若い人が尋ねる質問 ― 実際に役立つ答え」第1巻,第2巻や冊子を持っていきました。会衆の開拓者の姉妹も一緒に奉仕しました。姉妹は人々に友好的に接し,年配の夫婦も熱心に奉仕しました。その結果,1人の親が聖書研究を始めました。

7. どのように難民を助けることができますか。

7 最近,多くの国に難民が移住しています。そうした人たちにエホバとエホバの目的について伝えるため,何ができるでしょうか。まず,その人たちの言語のあいさつを覚えることができます。JW Languageが役立つでしょう。会話のきっかけになるフレーズを幾つか覚えることもできます。相手が興味を示すならjw.orgを紹介し,その人の言語のビデオや出版物を見せることができるでしょう。(申 10:19

8,9. (イ)週日の集会ではどんなことを学べますか。(ロ)親は子どもが集会で注解するようどのように助けることができますか。

8 愛情深いエホバは,わたしたちが宣教を上手に行なえるよう,必要な助けを与えてくださっています。例えば,生活と奉仕の集会があります。この集会で学ぶ事柄は,自信を持って再訪問を行ない,聖書研究を司会するうえで役立ちます。

9 集会に初めて来る人たちは,子どもたちが注解するのを見て感心します。親の皆さん,子どもたちが自分の言葉で注解し,光を輝かせることができるよう助けてください。短くても心のこもった子どもたちの注解を聞いて,真理に引き寄せられる人もいるのです。(コリ一 14:25

一致を強める

10. 家族の一致を強めるうえで,家族の崇拝はどのように役立ちますか。

10 光を輝かせる別の方法は,家族や会衆の一致を強めることです。そのために,親は家族の崇拝を定期的に行なう必要があります。多くの家庭では毎月,JW Broadcastingを見ています。プログラムを見た後,学んだことをどのように適用できるかを話し合いましょう。幼い子どもが必要とする事柄と十代の子どもが必要とする事柄は違います。学んだことを子どもたち全員が適用できるように助けましょう。(詩 148:12,13

年配の人と親しくなるなら,大きな励みが得られる。(11節を参照。)

11‐13. 会衆の一致を強め,光を輝かせるよう他の人たちを助けるため,どんなことができますか。

11 若い皆さんも会衆の一致を強め,光を輝かせるよう他の人たちを助けることができます。年配の兄弟姉妹と親しくなるようにするのはどうですか。これまでの奉仕について尋ねるなら,励みになる話が聞けるでしょう。あなた自身も年配の兄弟姉妹も,真理の光をもっと輝かせたいと思うはずです。わたしたちは皆,王国会館に来る人たちを歓迎できます。そうすれば,会衆の一致が強まります。新しい人たちもやがて光を輝かせたいと思うことでしょう。新しい人たちに笑顔であいさつし,席を見つけてあげることができます。他の兄弟姉妹にも紹介してください。居心地が良いと感じられるよう助けましょう。

12 野外奉仕のための集まりを司会する兄弟も,年配の兄弟姉妹の助けになれます。奉仕しやすい区域を割り当てるのは親切なことです。若い人が一緒に奉仕してサポートできるよう取り決めることもできます。健康や他の事情で思うように奉仕できない兄弟姉妹にも理解や思いやりを示しましょう。そうすれば,若い人も年配の人も,経験の浅い人も経験の豊かな人も,熱心に伝道するよう励まされることでしょう。(レビ 19:32

13 詩編作者は心をこめてこう述べました。「兄弟たちが一致のうちに共に住むのは何と良いことであろう。それは何と快いことであろう」。 133:1,2を読む。)イスラエル人はエホバを崇拝する仲間と一緒にいることによって,良い影響を受けました。兄弟たちとの一致は,頭に注がれる油のように,快くさわやかなものでした。あなたも他の人に良い影響を与え,会衆の一致を強めたいと思うのではありませんか。すでにそのような努力を払っているなら,それは素晴らしいことです。これからも「自分を広くし」,兄弟たちに深い気遣いを示しましょう。(コリ二 6:11‐13

14. 近所の人たちにどのように光を輝かせることができますか。

14 近所の人たちに聖書の真理の光を輝かせることも大切です。親切な言葉をかけ,思いやり深く接しましょう。近所の人たちは聖書を学びたいと思うようになるかもしれません。こう自問できます。「近所の人たちはわたしをどう見ているだろうか。家や庭をきれいにしているだろうか。近所の人たちを進んで助けているだろうか」。多くの兄弟姉妹は,親族や近所の人や同僚やクラスメートに親切に接したり,聖書の原則に沿って行動したりすることで良い結果を得ています。経験を尋ねてみるのはどうですか。(エフェ 5:9

ずっと見張っている

15. ずっと見張っていることが大切なのはなぜですか。

15 光を明るく輝かせるためには,イエスが何度も勧めたとおり,「ずっと見張ってい[る]」必要があります。(マタ 24:42; 25:13; 26:41)「大患難」はまだ遠い先だとか,自分の生きている間には来ない,と思っているなら,伝道に対する熱意は弱まってしまうでしょう。(マタ 24:21)光を明るく輝かせるどころか,光は弱まり,消えてしまうかもしれません。

16,17. どうすればずっと見張っていることができますか。

16 世界の状態がますます悪化しているので,いつも見張っている必要があります。エホバは最もふさわしい時に悪を一掃されます。そのことに疑問の余地はありません。(マタ 24:42‐44)その時まで辛抱し,注意を怠らないようにしましょう。聖書を毎日読み,絶えず祈ってください。(ペテ一 4:7)多くの兄弟姉妹はずっと見張っていて,光を輝かせています。そうした兄弟姉妹の手本から学びましょう。例えば,「ものみの塔」2012年4月15日号18‐21ページには「ユダヤ人のすそをとらえて70年」というライフ・ストーリーが載せられています。

17 エホバに一生懸命仕え,兄弟姉妹との交友を楽しんでください。とても充実した時間を過ごすことができ,時間があっという間に過ぎていくでしょう。(エフェ 5:16)100年前,兄弟たちは勤勉に奉仕し,多くのことを成し遂げました。でも,今のわたしたちは,エホバの導きのもと,もっと多くのことを成し遂げています。以前には想像もしなかったような明るい光を輝かせています。

牧羊訪問の際,聖書の知恵を学ぶことができる。(18,19節を参照。)

18,19. 長老たちは,わたしたちがエホバに熱心に仕えるようどのように励ましてくれますか。例を挙げてください。

18 わたしたちは不完全ですが,エホバに喜ばれる奉仕を行なうことができます。エホバはわたしたちのために「人々の賜物」つまり長老たちを与えてくださっています。エフェソス 4:8,11,12を読む。)長老たちが牧羊訪問してくれる時,長老たちの知恵から学び,アドバイスを当てはめましょう。

19 英国の2人の長老は,問題を抱える夫婦から援助を求められました。妻は夫がエホバに仕える点で率先してくれないと感じていました。夫は自分の教え方が上手ではなかったこと,家族の崇拝を定期的に行なっていなかったことを認めました。長老たちは2人に,イエスの手本について考えるよう勧めました。夫には,弟子たちの必要とする事柄を考えて愛情深く世話したイエスに倣うよう勧めました。妻には辛抱強くあるよう勧めました。子どもたち2人と一緒に家族の崇拝を行なうため,夫婦でどのように協力できるかもアドバイスしました。(エフェ 5:21‐29)夫はアドバイスを当てはめるよう努力しました。長老たちは夫の努力を褒め,聖霊に頼って家族の頭の責任を果たし続けるよう勧めました。長老たちの愛情深い気遣いと支えは,この家族が光を輝かせる助けになりました。

20. 光を輝かせるなら,どんな良い結果が得られますか。

20 詩編作者は,「すべてエホバを恐れる者,その道を歩む者は幸いである」と述べました。(詩 128:1)神に仕えるよう人々を助け,家族や会衆の一致を強め,ずっと見張っていましょう。そのようにして光を輝かせるなら,いっそう幸福になれます。あなたのりっぱな行動を見る人たちは,エホバの栄光をたたえるようになるでしょう。(マタ 5:16