「エホバの側にいる者はだれか」

「エホバの側にいる者はだれか」

「あなた​の​神​エホバ​を​恐れる​よう​に。これ​に​仕え,これ​に​固く​付[く]べき​で​ある」。申命記 10:20

歌: 106,27

1,2. (イ)エホバ​の​側​に​いる​こと​が​賢明​な​の​は​なぜ​です​か。(ロ)この​記事​で​は​どんな​こと​を​学び​ます​か。

エホバ​に​固く​付く​の​は​賢明​な​こと​です。エホバ​は​最も​強力​で,賢く,愛​の​ある​方​だ​から​です。わたしたち​は​皆,エホバ​の​側​に​付き,忠節​で​あり​たい​と​思っ​て​い​ます。(詩 96:4‐6)でも,エホバ​の​崇拝​者​の​中​に​は,エホバ​の​側​から​離れ​て​しまっ​た​人​たち​も​い​ます。

2 この​記事​で​は,エホバ​の​側​に​いる​と​言い​ながら,エホバ​に​嫌わ​れる​こと​を​し​た​人​たち​の​例​を​取り上げ​ます。エホバ​に​忠節​で​あり​続ける​うえ​で​大切​な​こと​を​学べ​ます。

エホバ​は​心​を​見る

3. エホバ​が​カイン​を​助け​よう​と​し​た​の​は​なぜ​です​か。カイン​に​何​と​言わ​れ​まし​た​か。

3 カイン​の​例​を​考え​ましょ​う。カイン​は​エホバ​以外​の​神​を​崇拝​し​て​い​た​わけ​で​は​あり​ませ​ん。それでも,カイン​の​崇拝​は​エホバ​に​受け入れ​られ​ませ​ん​でし​た。なぜ​でしょ​う​か。カイン​の​心​の​中​に​悪い​考え​が​育っ​て​い​た​から​です。(ヨハ​一 3:12)エホバ​は​カイン​に​こう​言わ​れ​まし​た。「善い​こと​を​行なう​よう​に​なれ​ば,高め​られる​の​で​は​ない​か。しかし,善い​こと​を​行なう​よう​に​なら​なけれ​ば,罪​が​入口​に​うずくまっ​て​おり,それ​が​慕い求め​て​いる​の​は​あなた​で​ある。あなた​は​それ​を​制する​だろ​う​か」。(創 4:6,7)エホバ​は​要する​に​こう​言わ​れ​まし​た。「もし​あなた​が​悔い改め​て,わたし​の​側​に​しっかり​立つ​なら,わたし​も​あなた​の​そば​に​い​て​助け​よう」。

4. カイン​は​エホバ​の​側​に​とどまる​機会​を​与え​られ​た​に​も​かかわら​ず,どの​よう​に​行動​し​まし​た​か。

4 カイン​が​考え​を​正せ​ば,エホバ​は​カイン​に​好意​を​示し​た​こと​でしょ​う。でも​カイン​は​助言​に​従い​ませ​ん​でし​た。間違っ​た​考え​や​利己​的​な​欲望​は,間違っ​た​行動​に​つながり​まし​た。(ヤコ 1:14,15)カイン​は​若い​ころ,自分​が​エホバ​に​反抗​する​こと​など​想像​も​し​なかっ​た​でしょ​う。しかし​やがて​神​に​反逆​し,弟​を​殺し​て​しまい​まし​た。

5. どんな​考え​や​感情​を​抱き​続ける​と,エホバ​の​好意​を​失う​か​も​しれ​ませ​ん​か。

5 今日​で​も,エホバ​を​崇拝​し​て​いる​と​言い​ながら​間違っ​た​道​を​進む​人​が​い​ます。(ユダ 11)例えば,不​道徳​な​考え​や​貪欲​な​考え​に​ふけっ​たり,兄弟​姉妹​に​悪​感情​を​抱き​続け​たり​する​か​も​しれ​ませ​ん。(ヨハ​一 2:15‐17; 3:15)この​よう​な​考え​や​感情​は​罪深い​行動​に​つながり​ます。活発​に​伝道​し,集会​に​定期​的​に​出席​し​て​い​て​も,そう​し​た​こと​が​起こり​得​ます。周囲​の​人​たち​は​その​人​の​考え​や​行動​に​気づか​ない​か​も​しれ​ませ​ん​が,エホバ​は​すべて​を​見​て​おら​れ​ます。心​から​ご自分​の​側​に​付い​て​い​ない​こと​を​ご存じ​です。エレミヤ 17:9,10を​読む。)

6. 間違っ​た​考え​や​欲望​を「制する」こと​が​できる​よう,エホバ​は​どの​よう​に​助け​て​ください​ます​か。

6 と​は​いえ,エホバ​は​その​よう​な​人​を​すぐ​に​見限っ​たり​は​され​ませ​ん。ご自分​から​離れ​て​いこ​う​と​する​人​に,「わたし​の​もと​に​帰れ。そうすれば,わたし​も​あなた方​の​もと​に​帰ろ​う」と​述べ​て​おら​れ​ます。(マラ 3:7)弱さ​と​闘っ​て​いる​人​に,悪​を​退け​て​ほしい​と​願っ​て​おら​れ​ます。(イザ 55:7)エホバ​は​その​よう​な​人​の​そば​に​い​て​力​を​与え,間違っ​た​考え​や​欲望​を「制する」こと​が​できる​よう​助け​て​ください​ます。(創 4:7

「惑わさ​れ​て​は​なり​ませ​ん」

7. ソロモン​が​エホバ​と​の​友情​を​失っ​た​の​は​なぜ​です​か。

7 ソロモン​王​の​例​から​も​教訓​を​学べ​ます。ソロモン​は​若い​ころ,エホバ​に​指示​を​求め​て​い​まし​た。神​は​ソロモン​に​豊か​な​知恵​を​授け,エルサレム​に​壮大​な​神殿​を​建てる​務め​を​与え​まし​た。でも,やがて​ソロモン​は​エホバ​と​の​友情​を​失っ​て​しまい​まし​た。(王​一 3:12; 11:1,2)律法​で​は,王​が「自分​の​ため​に​妻​たち​を​増​や[す]」こと​は​明確​に​禁じ​られ​て​い​まし​た。「心​が​それる​こと​の​ない​ため」です。(申 17:17)ソロモン​は​その​律法​に​従わ​ず,700​人​の​女性​と​結婚​し​まし​た。300​人​の​そばめ​も​迎え​まし​た。(王​一 11:3)妻​の​多く​は​イスラエル​人​で​は​なく,偽り​の​神々​を​崇拝​し​て​い​まし​た。ソロモン​は​異国​の​女性​と​結婚​し​て​は​なら​ない​と​いう​律法​に​も​背い​た​の​です。(申 7:3,4

8. ソロモン​は​どれ​ほど​悪い​こと​を​し​まし​た​か。

8 ソロモン​は​徐々​に​エホバ​の​律法​を​軽視​する​よう​に​なり,やがて​大きな​罪​を​犯し​まし​た。女神​アシュトレテ​や​偽り​の​神​ケモシュ​の​祭壇​を​築き,妻​たち​と​共​に​異教​の​崇拝​を​行なう​よう​に​なり​まし​た。エホバ​の​神殿​を​建て​た​エルサレム​の​すぐ​前​に​ある​山​に​その​よう​な​祭壇​を​造っ​た​の​です。(王​一 11:5‐8。王​二 23:13)神殿​で​エホバ​へ​の​犠牲​を​ささげ​続け​て​いれ​ば,エホバ​は​不​従順​を​大目​に​見​て​くれる,と​いう​思い違い​を​し​て​い​た​の​か​も​しれ​ませ​ん。

9. ソロモン​が​神​の​警告​を​無視​し​た​結果,どう​なり​まし​た​か。

9 エホバ​は​悪行​を​大目​に​見​たり​は​され​ませ​ん。聖書​に​は​こう​あり​ます。「エホバ​は​ソロモン​に​対し​て​いきり立た​れ​た。彼​の​心​が……エホバ,二​度​も​彼​に​現われ​て​くださっ​た​方​から​傾い​て​それ​た​から​で​ある。そして,この​事​に​関し,ほか​の​神々​に​従っ​て​行っ​て​は​なら​ない​と​命じ​て​おら​れ​た​が,彼​は​エホバ​の​命じ​られ​た​こと​を​守ら​なかっ​た」。ソロモン​は​エホバ​の​是認​と​支え​を​失い​まし​た。ソロモン​の​死後,王国​は​分裂​し,王​たち​は​長年​多く​の​問題​に​悩まさ​れ​まし​た。(王​一 11:9‐13

10. どんな​こと​が​原因​で,エホバ​と​の​良い​関係​を​失っ​て​しまう​こと​が​あり​ます​か。

10 ソロモン​の​例​から​何​を​学べる​でしょ​う​か。エホバ​の​規準​に​従わ​ない​人​たち​と​親しく​する​なら,エホバ​と​の​友情​が​損なわ​れる​危険​が​あり​ます。会衆​の​一員​で​あっ​て​も,エホバ​と​の​関係​が​弱い​人​たち​が​いる​か​も​しれ​ませ​ん。エホバ​を​崇拝​し​て​い​ない​親族,近所​の​人,職場​や​学校​の​友達​も​いる​でしょ​う。エホバ​の​規準​に​従わ​ない​人​と​親しく​する​なら,やがて​神​と​の​良い​関係​を​失っ​て​しまう​か​も​しれ​ませ​ん。

あなた​が​付き合っ​て​いる​人​たち​は,あなた​と​エホバ​と​の​関係​に​どんな​影響​を​与え​て​い​ます​か。(11​節​を​参照。)

11. 友​を​選ぶ​際,どんな​こと​を​考える​と​よい​です​か。

11 コリント​第 15:33を​読む。どんな​人​に​も​良い​特質​が​あり​ます。エホバ​を​崇拝​し​て​い​ない​人​たち​も,みんな​が​みんな​悪い​こと​を​し​て​いる​わけ​で​は​あり​ませ​ん。では,その​よう​な​人​たち​は​良い​友​と​言え​ます​か。その​人​たち​と​付き合う​と,エホバ​と​の​関係​は​どんな​影響​を​受け​ます​か。その​人​たち​に​とっ​て​大切​な​の​は​何​です​か。ファッション,お金,電子​機器,エンターテインメント​の​こと​ばかり​話し​て​いる​でしょ​う​か。人​を​けなし​たり​卑わい​な​冗談​を​言っ​たり​し​ます​か。イエス​は「心​に​満ちあふれ​て​いる​もの​の​中​から​口​は​語る」と​述べ​まし​た。(マタ 12:34)その​人​たち​と​の​交友​の​せい​で​エホバ​と​の​良い​関係​が​失わ​れ​そう​に​なる​なら,毅然​と​し​た​行動​を​取っ​て​ください。交友​を​制限​し​て​ください。必要​なら,その​人​たち​と​付き合う​の​を​やめ​ましょ​う。(箴 13:20

エホバ​は​全き​専心​を​要求​する

12. (イ)イスラエル​人​が​エジプト​から​解放​さ​れ​て​すぐ,エホバ​は​どんな​こと​を​知らせ​まし​た​か。(ロ)神​が​全き​専心​を​求め​た​時,イスラエル​人​は​どの​よう​に​答え応じ​まし​た​か。

12 イスラエル​人​が​エジプト​から​解放​さ​れ​て​すぐ​に​生じ​た​事柄​から​も​教訓​を​学べ​ます。人々​が​シナイ​山​の​前​に​集まっ​た​時,エホバ​は​ご自分​が​そこ​に​おら​れる​こと​を​劇的​な​方法​で​明らか​に​され​まし​た。奇跡​的​に​暗い​雲​が​生じ​まし​た。エホバ​は​雷​と​稲妻​と​煙​も​生じ​させ​まし​た。角笛​の​よう​な​大きな​音​も​鳴り響き​まし​た。(出 19:16‐19)その​時​エホバ​は,ご自分​が「全き​専心​を​要求​する​神」で​ある​こと​を​人々​に​知らせ​まし​た。そして,ご自分​を​愛し​て​おきて​を​守る​人​に​は​忠節​を​示す,と​約束​さ​れ​まし​た。エジプト​記 20:1‐6を​読む。)エホバ​は​要する​に​こう​述べ​られ​まし​た。「あなた方​が​わたし​の​側​に​いる​なら,わたし​も​そば​に​い​て​支え​よう」。もし​あなた​が​そう​言わ​れ​たら,イスラエル​人​と​同じ​よう​に​答え応じ​た​こと​でしょ​う。こう​記さ​れ​て​い​ます。「民​は​みな​声​を​そろえ​て​答え​て​言っ​た,『エホバ​の​話さ​れ​た​すべて​の​言葉​を​わたしたち​は​喜ん​で​行ない​ます』」。(出 24:3)しかし​その​後​間​も​なく,イスラエル​人​の​忠節​は​試さ​れ​ます。

13. イスラエル​人​の​忠節​は​どの​よう​に​試さ​れ​まし​た​か。

13 イスラエル​人​は​暗い​雲​や​稲妻​など,神​の​すさまじい​力​を​見​て​怖く​なり,モーセ​に​自分​たち​の​代わり​に​エホバ​の​言葉​を​聞い​て​ほしい​と​頼み​まし​た。それ​で​モーセ​は​人々​の​代弁​者​と​し​て​シナイ​山​へ​行く​こと​に​同意​し​ます。(出 20:18‐21)ある​時,モーセ​は​山​から​なかなか​戻っ​て​来​ませ​ん。イスラエル​人​は​頼り​に​なる​指導​者​を​失い,荒野​に​置き去り​に​され​て​しまっ​た​の​でしょ​う​か。人々​の​信仰​は,目​に​見える​モーセ​の​存在​に​依存​しすぎ​て​い​た​よう​です。人々​は​不安​で​たまら​なく​なり,アロン​に​こう​言い​ます。「わたしたち​の​前​を​行く​神​を​作っ​て​ください。わたしたち​を​エジプト​の​地​から​導き上っ​た​人​で​ある​この​モーセ​に​つい​て​は,彼​が​どう​なっ​た​の​か​全く​分から​ない​から​です」。(出 32:1,2

14. イスラエル​人​は​どんな​思い違い​を​し​て​い​まし​た​か。エホバ​は​彼ら​の​行動​に​つい​て​どう​お感じ​に​なり​まし​た​か。

14 人々​は​偶像​礼拝​が​エホバ​に​対する​大きな​罪​で​ある​こと​を​知っ​て​い​まし​た。(出 20:3‐5)ところ​が​金​の​子牛​を​崇拝​し​始め​ます。これ​ほど​不​従順​な​こと​を​し​ながら,エホバ​の​側​に​いる​と​いう​思い違い​を​し​て​い​た​よう​です。アロン​は​子牛​崇拝​を「エホバ​へ​の​祭り」と​呼ぶ​こと​さえ​し​まし​た。エホバ​は​どう​感じ​た​でしょ​う​か。裏切ら​れ​た​と​お感じ​に​なり​まし​た。モーセ​に​こう​述べ​まし​た。「民​は​滅び​と​なる​こと​を​行なっ​た[または,堕落​し​て​しまっ​た]。……わたし​が​命じ​た​道​から​それ​た」。エホバ​は「怒り[に]燃え」,誕生​し​た​ばかり​の​イスラエル​国民​を​滅ぼす​こと​さえ​お考え​に​なり​まし​た。(出 32:5‐10

15,16. モーセ​と​アロン​は​どの​よう​に​エホバ​の​側​に​付き​まし​た​か。(冒頭​の​挿絵​を​参照。)

15 エホバ​は​イスラエル​人​を​滅ぼさ​ない​こと​に​され​まし​た。エホバ​の​憐れみ​の​お​かげ​で,忠節​な​崇拝​者​たち​は​エホバ​の​側​に​しっかり​立つ​機会​を​与え​られ​まし​た。(出 32:14)モーセ​は,人々​が​偶像​の​前​で​叫ん​だり​歌っ​たり​踊っ​たり​し​て​いる​の​を​見​て​憤慨​し,金​の​子牛​を​粉々​に​砕き​まし​た。そして「エホバ​の​側​に​いる​者​は​だれ​か。わたし​の​もと​へ!」と​言い​まし​た。すると「レビ​の​子​ら​が​みな[モーセ]の​もと​に​集まっ​て​来[まし]た」。(出 32:17‐20,26

16 偶像​を​作る​こと​に​かかわっ​た​アロン​は​悔い改め,他​の​レビ​人​と​共​に​エホバ​の​側​に​付き​まし​た。彼ら​は​エホバ​に​忠節​を​示し,悪行​者​から​離れ​まし​た。それ​は​賢明​な​行動​でし​た。その​日,偶像​礼拝​を​行なっ​た​人​が​何千​人​も​命​を​失っ​た​から​です。他方,エホバ​の​側​に​付い​た​人々​は​祝福​を​受ける​こと​を​約束​さ​れ​まし​た。(出 32:27‐29

17. パウロ​の​警告​から​どんな​教訓​を​学べ​ます​か。

17 パウロ​は​この​出来事​に​注意​を​向け,こう​警告​し​まし​た。「これら​の​事​は​わたしたち​に​対する​例​と​なり​まし​た。……彼ら​の​うち​の​ある​者​たち​の​よう​に,偶像​を​礼拝​する​者​と​なっ​て​は​なり​ませ​ん。……これら​の​事……が​書か​れ​た​の​は,事物​の​諸​体制​の​終わり​に​臨ん​で​いる​わたしたち​に​対する​警告​の​ため​です。それで,立っ​て​いる​と​思う​人​は,倒れる​こと​が​ない​よう​に​気​を​つけ​なさい」。(コリ​一 10:6,7,11,12)パウロ​が​述べ​た​とおり,真​の​クリスチャン​も​間違っ​た​行ない​を​し​て​しまう​こと​が​あり​ます。中​に​は,間違い​を​犯し​た​に​も​かかわら​ず,今​も​エホバ​に​受け入れ​られ​て​いる​と​考える​人​が​い​ます。しかし,エホバ​の​友​に​なり​たい​と​願う​だけ​で​エホバ​に​是認​さ​れる​わけ​で​は​あり​ませ​ん。自分​は​エホバ​に​忠節​で​ある​と​言う​だけ​で​も​不​十分​です。(コリ​一 10:1‐5

18. どんな​こと​が​原因​で​エホバ​から​離れ​て​しまう​こと​が​あり​ます​か。どんな​結果​に​なり​ます​か。

18 イスラエル​人​は,モーセ​が​シナイ​山​から​なかなか​戻っ​て​来​ない​の​で​不安​に​なり​まし​た。わたしたち​も,エホバ​の​裁き​の​日​と​新しい​世​が​なかなか​来​ない​よう​に​感じ,不安​に​なる​か​も​しれ​ませ​ん。新しい​世​が​来る​の​は​ずっ​と​先​で​は​ない​か​と​か,もしか​し​たら​来​ない​の​で​は​ない​か​と​考える​か​も​しれ​ませ​ん。その​よう​な​考え​に​とらわれ​て​いる​と,エホバ​の​ご意志​より​も​自分​の​し​たい​こと​に​思い​が​向い​て​しまい​ます。徐々​に​エホバ​から​離れ,以前​なら​考え​も​し​なかっ​た​よう​な​間違っ​た​行ない​を​し​て​しまう​か​も​しれ​ませ​ん。

19. どんな​こと​を​忘れる​べき​で​は​あり​ませ​ん​か。なぜ​です​か。

19 エホバ​が​心​から​の​従順​と​全き​専心​を​求め​て​おら​れる​こと​を,決して​忘れ​ない​よう​に​し​ましょ​う。(出 20:5)エホバ​の​崇拝​から​離れる​なら,サタン​の​望み​どおり​に​行動​し​て​いる​こと​に​なり​ます。災い​を​身​に​招く​こと​に​なる​でしょ​う。パウロ​も​こう​述べ​て​い​ます。「あなた方​は​エホバ​の​杯​と​悪霊​の​杯​を​共​に​飲む​こと​は​でき​ませ​ん。『エホバ​の​食卓』と​悪霊​の​食卓​に​同時​に​あずかる​こと​は​でき​ない​の​です」。(コリ​一 10:21

エホバ​に​固く​付く

20. エホバ​は​間違い​を​し​た​人​を​どの​よう​に​助け​て​ください​ます​か。

20 カイン,ソロモン,イスラエル​人​に​関する​聖書​の​記録​を​読む​と,ある​共通​点​に​気づき​ます。これら​の​人​たち​に​は「悔い改め​て​身​を​転じ[る]」機会​が​あり​まし​た。(使徒 3:19)エホバ​は,間違い​を​し​た​人​を​すぐ​に​見限っ​たり​は​され​ませ​ん。アロン​は​許さ​れ​まし​た。今日,エホバ​は​聖書​や​出版​物​や​兄弟​姉妹​を​通し​て​警告​を​与え​て​ください​ます。わたしたち​が​警告​に​従う​なら,憐れみ​を​示し​て​ください​ます。

21. エホバ​へ​の​忠節​が​試さ​れる​時,どう​す​べき​です​か。

21 エホバ​が​過分​の​ご親切​を​示し​て​くださっ​て​いる​こと​に​は​目的​が​あり​ます。(コリ​二 6:1)わたしたち​に,「不​敬虔​と​世​の​欲望​と​を​振り捨てる」機会​を​与える​ため​です。テトス 2:11‐14を​読む。)今​の「事物​の​体制」で​生活​する​限り,エホバ​へ​の​忠節​が​試さ​れる​こと​が​あり​ます。その​よう​な​時,エホバ​の​側​に​しっかり​立ち​ましょ​う。次​の​言葉​に​従っ​て​ください。「あなた​の​神​エホバ​を​恐れる​よう​に。これ​に​仕え,これ​に​固く​付[く]べき​で​ある」。(申 10:20